片付けは昭和へのタイムトラベル
実家の片付けをしていると、ときどき思わぬ“旅”に出ることがあります。
行き先は──昭和。
押し入れの奥から出てくるのは、色あせたアイドルのブロマイド、使いかけの香水、
そして「まだ動くのか…?」と不安になる家電たち。
昭和の香りがぎゅっと詰まった段ボールを開けると、時間が一気に30年巻き戻ります。
こういう発見には、二つの落とし穴があります。
ひとつは、懐かしさで手が止まってしまうこと。
もうひとつは、「これは捨てられない!」という感情の波に飲まれることです。
そんな時は、“今の自分”と“昭和の自分”の両方に問いかけてみてください。
「これは飾って眺めたい? それとも、箱に戻してまた忘れたい?」
たいていの場合、答えは前者ではなく後者です。
片付けは過去を懐かしむ時間でもありますが、
最終目的は“未来の暮らしを軽くする”こと。
タイムトラベルは寄り道程度にして、現代に帰ってきましょう。

